ARCHITECTURAL Map

さきつきょうかい
崎津教会
Sakitsu Church Sakitsu

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DATA
建物名:崎津教会
設計者:鉄川与助
所在地:熊本県天草市河浦町崎津539
用途:教会
構造:鉄筋コンクリート造、木造
竣工:1934(昭和9)年
備考:内部撮影禁止
交通:車=
周辺地図(Mapionへのリンク)

はじめに
設計者の鉄川与助についてはこちらをお読みください。
崎津天主堂の概要は現地の説明板をお読みください。

天草地方は豊かなキリシタン文化が展開したところで、かつてはコレジオと呼ばれる大学や印刷所まであったほどです。それだけにキリスト教が禁教となった後も多くの信者が隠れキリシタンとして信仰を続けてきました。その潜伏地が崎津と大江の集落です。
崎津天主堂は大江天主堂(1933、昭和8)の翌年に竣工したと思われる天主堂 ※1 で、共に鉄川与助の設計です。鉄川の天主堂建築で鉄筋コンクリート造(RC)は4件ありますが、そのうちの2件が崎津・大江天主堂です ※2 。時期や構造には共通性がある一方で立地条件やデザインでは対照的な面もあるなど、両天主堂の比較は非常に興味深いものがあります。

※1:昔は教会は天主堂と呼ばれており、当時の名残で今でも特にカトリック系教会をそのように表現することがあります。どうも九州の初期教会建築にはその傾向が強いようです。そこでこのページではデータとしては正式名称である教会、文中では天主堂と表記することにします。他サイトの情報を探す際は崎津教会、崎津天主堂の両方で検索した方がいいでしょう。
※2:最初のRC造天主堂は熊本市の手取天主堂(1928、昭和3)。つまり4件中3件までが熊本県にあります。残るひとつは長崎県平戸市の紐差天主堂(1929、昭和4)です。

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01 湾内に架かる幹線道路の橋からの眺め。海岸まで迫った山々と入り組んだ湾が豊かな景観を生み出しています。天然の良港ゆえ漁業が盛んです。集落は山の急斜面と海との間にかろうじて形成されていて、その中心に崎津天主堂(画像中央の矢印)があります。また山の上には十字架をモチーフにしたモニュメントが建っています(右上の矢印)。
02 そのモニュメントが建つ山の上の公園から崎津の集落を見下ろした眺め。この地に二百数十年間も隠れ続けたというその信仰の強さに胸を打たれます。

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03  崎津天主堂の最大の魅力はやはりその立地にあります。漁港のまさに海岸際に建っている風景は日本では珍しい。どんなに時間かかろうとも見に行くだけの価値があります。
04 漁船と天主堂の組み合わせ。さほど違和感がないのは瓦葺きだからでしょうね。

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05 集落の全員がカトリックというわけではないようで、近所には神社もあって、このようにキリスト教と神道が共存しています。
06 漁村の家並みの中にそびえる天主堂は見応え十分。小さいながらも風格を感じさせるデザインで、隠れキリシタンの歴史の重みを今に伝えています。鉄川の天主堂のうち、集落の中にあって家並みと天主堂の組み合わせを見ることができるのは(私が把握している限り)崎津と福岡県の今村天主堂です。

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07 先に構造はRCと述べましたが正確にはファサードがRCで後ろの部分は木造です。基本的な構成は手取・大江天主堂とだいたい同じですが、これらの様式がロマネスクなのに対して崎津はゴシック風のデザインがなされています。
08 近隣にほぼ同時期に竣工したとはいえ、崎津天主堂と大江天主堂の雰囲気はかなり異なります。崎津が海岸に建つゴシック風でコンクリートの質感を活かした仕上げであるのに対して、大江は丘の上に建つロマネスクで白く塗装されています。集落ごとの独自性を出そうと鉄川は考えたのでしょうか。また神父の意向も強く反映していると思います。

天草の歴史を述べた本で入手しやすいものとしては、司馬遼太郎の街道をゆく17「島原・天草の諸道」があります。この本の表紙は、崎津天主堂と苔むした十字架の墓標を一緒に撮った写真ですので、崎津天主堂に興味を持たれた方は書店で表紙だけでもご覧になってはいかがでしょうか。

※3:注意! ここは信仰の場ですので見学の際は十分な配慮をお願いします。内部撮影は禁止されています。
※4:参考文献や関連サイトによって情報にはいくつかの相違があります。このページの内容は私が各種の情報を総合的に判断してまとめたものです。

参考文献: 関連サイト:

最終更新日:2008年7月2日
作成日:2002年12月31日
撮影時期:2002年11月
作成者:タケ(旧名 tks )(blogmail

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