




| ※1: | バチカンを頂点とするカトリック教会とは一線を画するイギリス独自の教会組織。 |
私が行ったときはいかにもイギリスらしいあいにくの空模様。ところが,月曜日の午前中という時間帯にもかかわらず大勢の観光客が訪れていました。行列が見えますが【01】【03】,これはどこかの学校の生徒が整列している様子で,一般人は待たずに入れました。
現在のカンタベリー大聖堂の原型は,まず11世紀にロマネスク様式の教会が建立されるも1174年の火災で損傷します。その後,フランスから招かれた建築家ギョーム ド サンス(Guilliaume de Sens)が,当時最新の建築様式であったフランス様式,すなわちゴシック様式※2で再建工事を進めます。したがって,カンタベリー大聖堂はイギリスで最初のゴシック建築でもあります。
| ※2: | ゴシック(gothic)とは“ゴート人の”という野蛮を意味する言葉で,ルネサンス期にそれより昔の文化を軽蔑するために使われました。現代では蔑称の意味はありません。 |
もちろん,実際には長い建設期間において複数の建築家が関わっています。ただ,イギリスでのゴシック様式の先鞭をつけた功績から,このページでは一応サンスの名を設計者にあげています。なお,彼は工事中に足場から落ちて負傷してしまい,イギリス人のウィリアム(William)が後を継ぎました。
重厚にして垂直性を感じさせるゴシック特有の雰囲気は,見る者を圧倒します。やはりイギリスの陰気な空にはゴシック建築が似合いますね。ただ,建物の大きさに対して敷地にさほど余裕がないので,普通のコンパクトカメラでは全体像がとても収まりません。ちゃんと撮りたいなら広角レンズは必須です。
(2ページに続く)
(C) Copyright 1998 FORES MUNDI All Rights Reserved.