ARCHITECTURAL Map

Battersea Power Station
バターシー発電所
ジャイルズ ギルバート スコット,ロンドン,1933

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建物名
Battersea Power Station(バターシー発電所またはバタシー発電所と表記)
設計者
Giles Gilbert Scott(ジャイルズ ギルバート スコット)
所在地
188 Kirtling Street, London SW8 5BP , UK(ロンドン,イギリス) 衛星写真(GoogleマップWindows Live Local
用途
発電所(現在は廃墟)
構造
鉄骨造
竣工
1933年
備考
敷地内への立ち入り不可。敷地近辺は人通りが少ないので注意のこと。テムズ河の対岸が見学・撮影にはベストポジション。
交通
地下鉄 Pimlico 駅で下車。徒歩20分程度。


【01】


【02】


【03】


【04】


【05】
ロンドンのテムズ川沿い,屹立する4本の煙突が実に特徴的なこの建物はかつての石炭火力発電所です。1933年にまず煙突2本の状態で完成,さらに2本を増築して現在の姿になったのは1953年のこと,そして1982年に閉鎖されました。同じように閉鎖中だったバンクサイド発電所が2000年にテートモダンという現代美術館に生まれ変わって一躍観光名所となったことは,このサイトで既に紹介しました一方,バターシー発電所も文化・商業複合施設への再開発計画が決定し,2009年のオープンに向けて現在は工事が行われている模様です。(この計画は中止されました。別の開発計画が進行中のようですが詳細は未確認)

私が訪れた2004年の時点ではまだその工事は始まっていなくて,巨大な廃墟が圧倒的な存在感を放ちながらそびえ立っていました。夕日を浴びて紅く染まった姿はまるで古代の神殿のようで迫力満点です。時が経つのを忘れてしばらく見とれてしまいました。

バターシー・バンクサイド両発電所ともジャイルズ ギルバート スコットの設計。彼の父・祖父も著名な建築家で,祖父のジョージ ギルバート スコット(父と祖父は同名)はセント パンクラス駅のステーションホテルなどを設計しています。

写真をよく見ると,壁面の開口部から光が差していることが分かるかと思います。つまり屋根が抜け落ちているのですね。その様子は衛星写真で確認できます(上記「所在地」欄のリンク先を参照)。このように閉鎖されてからはずっと廃墟状態で放置されていました。実は再開発を行うこと自体は1980年代には既に決まっていて,これまでニコラス グリムショーが再開発計画を立案するなどいろいろあったのですが,具体化には至らなかったようです。

この発電所はピンク フロイドのアルバム『アニマルズ』のジャケットに描かれたことでも有名で,洋楽ファンがロンドン観光する際はビートルズのアルバム『アビイ・ロード』の横断歩道(衛星写真)とともに訪れるべき巡礼地に数えられています。参考までに記しておくと,バターシー発電所の最寄り駅はVictoria駅かPimlico駅です。私ならPimlico駅からテムズ川沿いを歩いて対岸に煙突を見ながら歩くコースをお薦めします。

また,Victoria駅から列車に乗ると駅を出発してすぐ進行方向左手に発電所が見えますので,撮影するなら予めカメラを構えておいた方がいいでしょう。

なお,発電所の敷地は高い塀で囲まれて立ち入りできないので,川を渡って間近に行ってもほとんど見えません。敷地周辺は人通りがほとんどありませんし,現在は工事車両の往来が多いと思われるので,接近する場合は十分に気を付けてください。【03】はたしか塀の隙間から撮った写真ですが,現在は工事中のはずなので覗き見は難しいと思います。

さて,敷地正門の門扉越しに敷地内を覗いたところ何やら奇妙な建築物を発見【04】 …ってこれ,伊東豊雄のサーペンタイン ギャラリー パビリオン※1じゃないですか! こんなところに移築されていたとは。しかし発電所の敷地は立ち入り禁止なのでこのパビリオンも遠目に眺めるだけしかできません。本気で門を乗り越えようかと考えましたがどうにか思いとどまりました。ああ,中に入りたかった。

※1: サーペンタイン ギャラリー(Serpentine Gallery)はロンドンのケンジントンガーデンにある美術館。この美術館では2000年以降,夏季限定の仮設パビリオンを設置しています。毎年,異なる建築家が手掛けるパビリオンのデザインはどれも実にユニーク。2002年のパビリオンが伊東豊雄の設計でした。

関連サイト(バターシー発電所)
関連サイト(サーペンタイン ギャラリー パビリオン)
最終更新日:2008年7月1日
作成日:2006年6月17日
撮影時期:2004年9月
作成者:タケ(旧名 tks )(blogmail

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